工事人が絶対に軽視してはいけない「安全対策」
家電量販店の工事では、
- エアコンの屋根置き
- 2階からの立ちおろし作業
- アンテナ工事
など、高所作業の現場が非常に多くあります。
正直、現場に慣れてくると
「このくらい大丈夫」
「今日だけだから」
と、安全装備を省略してしまいがちです。
しかし、高所作業は一度の油断が取り返しのつかない事故につながります。
ここでは、家電量販店の工事人が
絶対に軽視してはいけない必須安全装備を紹介します。
ヘルメット(必須)
ヘルメットは、高所作業における最優先の安全装備です。
- 屋根上での作業
- 脚立・はしご使用時
- 高所でのアンテナ工事
これらの作業では、必ず着用してください。
また、ついやってしまいがちなのが、
複数人で同じ立ち位置のまま上下に分かれて作業する
いわゆる**「上下作業」**です。
高所作業では、
自分が落下するリスクだけでなく、
工具や部材を落として下の作業員に当ててしまう危険もあります。
二人作業・複数人作業の場合は、
自分だけでなく、周囲の作業員にも必ずヘルメットを着用してもらいましょう。
「被るのが面倒」は、事故の言い訳にはなりません。
安全靴(必須)
安全靴も、欠かせない基本装備です。
- 室外機を誤ってつま先に落とした
- 天井裏で釘を踏み抜いた
普通のスニーカーでは、本当に危険です。
実際、私の後輩は工事中に何気なく溝へ飛び降りた際、
下に落ちていたドライバーが足に刺さり、
かなりの出血で即病院行きになりました。
「たまたま」や「運が悪かった」では済まされません。
足元の安全は、必ず安全靴で確保してください。
墜落制止用器具(フルハーネス・胴ベルト)
高所作業では、
墜落制止用器具の着用が基本です。
墜落制止用器具には、
- フルハーネス型
- 胴ベルト型
があります。
- 屋根置きエアコン
- 2階以上からの立ちおろし
- アンテナ工事
これらはすべて、墜落制止用器具の使用対象です。
高所からの転落事故は、
自分自身が大ケガをするリスクだけでなく、
仮に命が助かっても
「こんな危険な工事をされた家には住みたくない」
と、家主から訴訟を起こされる可能性もあります。
そうなれば、
自分だけでなく、元請け・量販店・家主、
全員が不幸になる結果になってしまいます。
また、古い縄だけの安全帯を使っている人も見かけますが、
自分の身を守るためにも、
早めに新しい規格の装備へ切り替えておくのが無難です。
ヤネロップ(親綱)
屋根作業で
「もし滑ったら終わり」
という状況を防ぐのがヤネロップです。
屋根に大きなフックを設置し、
親綱を張ることで転落を防止します。
- アンテナ工事
- 屋根置き室外機
- 勾配のきつい屋根
こういった現場では、
親綱を張れるかどうかで安心感がまったく違います。
少し手間はかかりますが、
自分の命を守るためには必ず使いましょう。
安全ブロック
(セーフティーブロック・リトラクタ式墜落阻止器具)
安全ブロックは、
作業者が墜落した際に自動でロープをロックし、落下を止める装置です。
- フルハーネス・安全帯と接続
- 常にテンションを保ちつつ追従
- 急激な落下時に瞬時にロック
まさに、
「万が一」を現実に起こさないための最後の保険。
エアコンの屋根置き、
2階からの立ちおろし作業、
アンテナ工事などの現場で、
命を守りつつ、作業を楽にしてくれる道具
それが安全ブロックです。
屋根用シューズ(あると安全性が段違い)
屋根専用シューズは、
- 非常に滑りにくい
- 焼けた瓦屋根でも熱が伝わりにくい
普通の安全靴とは、安心感が別物です。
アンテナ工事が多い人や、
屋根に頻繁に上がる人には強くおすすめします。
まとめ:安全対策は「慣れた頃」が一番危ない
高所作業の事故は、
慣れた時ほど起こしやすいと言われます。
- 慣れている
- 急いでいる
- 装備が面倒
この3つが揃った時が、最も危険です。
工事人の仕事で一番大切なのは、
安全に工事を終えて、無事に帰ること。
安全装備はコストではなく、
自分と家族を守るための投資です。
これから独立する人も、
今まさに現場に出ている人も、
ぜひ一度、装備を見直してみてください。


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