最初に揃えたい工具③「安全対策編」

必要な工具紹介

工事人が絶対に軽視してはいけない「安全対策」

家電量販店の工事では、

  • エアコンの屋根置き
  • 2階からの立ちおろし作業
  • アンテナ工事

など、高所作業の現場が非常に多くあります。

正直、現場に慣れてくると
「このくらい大丈夫」
「今日だけだから」
と、安全装備を省略してしまいがちです。

しかし、高所作業は一度の油断が取り返しのつかない事故につながります。

ここでは、家電量販店の工事人が
絶対に軽視してはいけない必須安全装備を紹介します。


ヘルメット(必須)

ヘルメットは、高所作業における最優先の安全装備です。

  • 屋根上での作業
  • 脚立・はしご使用時
  • 高所でのアンテナ工事

これらの作業では、必ず着用してください。

また、ついやってしまいがちなのが、
複数人で同じ立ち位置のまま上下に分かれて作業する
いわゆる**「上下作業」**です。

高所作業では、
自分が落下するリスクだけでなく、
工具や部材を落として下の作業員に当ててしまう危険もあります。

二人作業・複数人作業の場合は、
自分だけでなく、周囲の作業員にも必ずヘルメットを着用してもらいましょう。

「被るのが面倒」は、事故の言い訳にはなりません。


安全靴(必須)

安全靴も、欠かせない基本装備です。

  • 室外機を誤ってつま先に落とした
  • 天井裏で釘を踏み抜いた

普通のスニーカーでは、本当に危険です。

実際、私の後輩は工事中に何気なく溝へ飛び降りた際、
下に落ちていたドライバーが足に刺さり、
かなりの出血で即病院行きになりました。

「たまたま」や「運が悪かった」では済まされません。
足元の安全は、必ず安全靴で確保してください。


墜落制止用器具(フルハーネス・胴ベルト)

高所作業では、
墜落制止用器具の着用が基本です。

墜落制止用器具には、

  • フルハーネス型
  • 胴ベルト型

があります。

  • 屋根置きエアコン
  • 2階以上からの立ちおろし
  • アンテナ工事

これらはすべて、墜落制止用器具の使用対象です。

高所からの転落事故は、
自分自身が大ケガをするリスクだけでなく、
仮に命が助かっても
「こんな危険な工事をされた家には住みたくない」
と、家主から訴訟を起こされる可能性もあります。

そうなれば、
自分だけでなく、元請け・量販店・家主、
全員が不幸になる結果になってしまいます。

また、古い縄だけの安全帯を使っている人も見かけますが、
自分の身を守るためにも、
早めに新しい規格の装備へ切り替えておくのが無難です。


ヤネロップ(親綱)

屋根作業で
「もし滑ったら終わり」
という状況を防ぐのがヤネロップです。

屋根に大きなフックを設置し、
親綱を張ることで転落を防止します。

  • アンテナ工事
  • 屋根置き室外機
  • 勾配のきつい屋根

こういった現場では、
親綱を張れるかどうかで安心感がまったく違います。

少し手間はかかりますが、
自分の命を守るためには必ず使いましょう。


安全ブロック

(セーフティーブロック・リトラクタ式墜落阻止器具)

安全ブロックは、
作業者が墜落した際に自動でロープをロックし、落下を止める装置です。

  • フルハーネス・安全帯と接続
  • 常にテンションを保ちつつ追従
  • 急激な落下時に瞬時にロック

まさに、
「万が一」を現実に起こさないための最後の保険

エアコンの屋根置き、
2階からの立ちおろし作業、
アンテナ工事などの現場で、

命を守りつつ、作業を楽にしてくれる道具
それが安全ブロックです。


屋根用シューズ(あると安全性が段違い)

屋根専用シューズは、

  • 非常に滑りにくい
  • 焼けた瓦屋根でも熱が伝わりにくい

普通の安全靴とは、安心感が別物です。

アンテナ工事が多い人や、
屋根に頻繁に上がる人には強くおすすめします。


まとめ:安全対策は「慣れた頃」が一番危ない

高所作業の事故は、
慣れた時ほど起こしやすいと言われます。

  • 慣れている
  • 急いでいる
  • 装備が面倒

この3つが揃った時が、最も危険です。

工事人の仕事で一番大切なのは、
安全に工事を終えて、無事に帰ること。

安全装備はコストではなく、
自分と家族を守るための投資です。

これから独立する人も、
今まさに現場に出ている人も、
ぜひ一度、装備を見直してみてください。

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