エアコン工事で誤ってVVFにビスを打ってしまった話
あれは随分前の話ですが、私の失敗談を語っていきたいと思います。
その日は夏の繁忙期。朝から晩までエアコン工事が詰まっていて、目が回るほど忙しい一日でした。
最後のエアコン工事で無事にエアコンの取付も終わり、最後の試運転をしようとコンセントを差し込んだ瞬間――
「バチン!!」
大きな音とともにコンセントから火花が飛び、ブレーカーが落ちてしまいました。
後ろにはお客様もおられます。
当然ですが、その瞬間の私は頭の中が「???」状態。
何が起こったのか全く分かりません。
とりあえずブレーカーを確認。
異常なし。
コンセントを確認。
異常なし。
エアコン本体を確認。
異常なし。
原因が分からないまま、お客様には苦笑いしながら対応していました。
今になって考えれば原因は単純でした。
ダクトの部材の蓋を固定するビスが、蓋の受けでは無くVVFケーブルに刺さっていたのです。
当時は経験も浅く、「まさか自分がそんなミスをするはずがない」という思い込みもありました。
しかし現実は違いました。
壁の中でビスがVVFを貫通し、電線同士が短絡。
コンセントを差し込んだ瞬間にショートしてブレーカーが落ちたのです。
原因に気付いた後は、VVFケーブルを全交換。途中でリングスリーブ接続は通信不良の恐れがあるからです。
無事にエアコンも動き、お客様にも事情を説明してなんとか工事を終えることができました。
今でも覚えていますが、あの時は本当に冷や汗をかきました。
この失敗から学んだこと
それ以来、私はビスを打つ前に必ず次のことを確認するようになりました。
- ダクトの部材の蓋をする時はビスの受け側を確認してから固定する。
- もしくは、あらかじめ部材からビスを出しておき受け側にあてがってからビスをもむ。
慣れてくると作業スピードばかり意識してしまいます。
ですが、エアコン工事で一番大事なのはスピードではなく確実性。
たった1本のビスで、大きなトラブルにつながることを私は身をもって経験しました。
同じ失敗をする人が少しでも減れば幸いです。


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